レゴとは、デンマークの玩具メーカーであり、そのメーカーの代名詞である「レゴブロック」そのものを指すこともあります。「LEGO(レゴ)」は、「よく遊べ」を意味するデンマーク語「Leg Godt」から考えられた造語で、ラテン語で「組み立てる」という意味があります。

「子どもには最高のものを与えよう」という企業理念のLEGO社。もともと家具店から始まったLEGO社は、当初は木製玩具メーカーでしたが、1943年に社名をLEGOとしてから時代を見すえたプラスチック製玩具の製造を始めました。その後、伝統的な積み木の精神でブロックを開発。その結合性に改良を加えながら、今日のレゴブロックのデザインができあがり、1953年、「レゴブロック」が発売されました。

売り上げはすぐに順調とはいえなかったものの改良を重ねて人気が広まり、1978年には日本レゴ株式会社が設立され、日本での本格的なレゴ時代が始まりました。それからさまざまなシリーズを発表するなど楽しみ方が広まり、子どもの玩具としてだけではなく幅広い年代に楽しまれるようになりました。なお、1990年代以降はレゴブロックにとどまらず、様々なジャンルにおいてLEGOブランドが展開されています。

レゴブロックは玩具として非常に優れています。まずは耐久性。組んでは外すという耐久試験を行っており、17万回まで耐えられるという結果が出ています。これは、毎日遊んでも400年以上遊べる計算。代々と受け継ぐことのできる玩具であり、たくさんの人が使用する場の玩具としても最適ということがわかります。高く積み上げることができるのもレゴブロックの特徴。耐久荷重からの計算上では、3500メートルの高さに積み上げることができるのです。各シリーズと互換性のあるレゴブロックは、長く使える良質な玩具として世界中で愛されるようになりました。

シンプルな規格パーツを組み合わせることによってどんな形でも表現できてしまうレゴブロックは、イマジネーションの育成に有効です。そのため幼少時の知育玩具としても常にレコメンドされています。頭の中のイメージを具現化するツールになり得るため、大人になってもレゴブロックを活用し楽しむことができます。最近では企業の研修にレゴブロックが使われるプログラムがあり、その効果が注目されています。また、東大には「レゴ部」というものがあり、日本のトップの頭脳を持つ学生たちがハイレベルな作品を作り出しています。このように、レゴブロックは子どものための玩具にとどまらず、年代を越えて有効に使えるアイテムとなっているのです。