チームビルディングとは、共通の目標を達成するために、複数のメンバーが個々の能力を最大限に生かすこと。それぞれの多様性が刺激しあい助け合うことによる相乗効果を発揮し、効率よく物事を進めていくための組織づくりのことです。スポーツ界でのチーム力向上は必須であり、チームビルディングが行われてきましたが、近年では会社組織にも重要とされ、研修にチームビルディングを導入することが増えてきました。

組織はチームであるという認識を全員が持ち、同じゴールを目指して進むためには仲間意識を高めることが必要です。お互いの意見を確認しあうことで自分の役割やポジションをしっかり確立し、個人個人のパフォーマンスがアップすることでチーム全体のレベルが確実に向上します。チームビルディングの効果で、チームの中の案件を全員が把握し、考えを出し合ってまとめる処理がスピーディーになると、結果としてチームの成果が上がります。

会社などの組織のリーダシップ研修、人材開発の現場での研修で行われているチームビルディングの具体的な例として、全員参加型のゲーム形式アクティビティがあります。ゲーム形式の研修は、座学形式ではなく体験型の楽しい研修となるため、研修受講者の受け身意識が低くなり意欲的になりやすいメリットがあります。チームビルディングに効果的なゲームのジャンルとしては、スポーツや体を動かすゲームやビジネスゲームなどがあります。その中でも、参加者の満足度が高く企業でも導入が相次いでいるのが「レゴシリアスプレイ」です。

レゴシリアスプレイはレゴブロックを使って作品を作りながら思考・対話するメソッドです。作品を通じて個人の想いをプレゼンテーションすることによって、あるいは組織のありたい姿、方向性についてのビジョンを語ることによって個人個人の内面まで共有できます。言葉にされる機会がなかった考えをレゴブロックというツールで表現し語ることによって、従来型の座学式研修では得られない満足感があると参加者の感想で語られています。

これまでの個人の成果主義や目標管理では、全ての人へ意識改革するには限界がありました。さらなる組織の成長には、メンバー同士の人と人とのつながりが必要不可欠。チームビルディングでは、その基盤となる「メンバー同士の信頼とお互いを尊重すること」ができる関係を構築し、「組織としての方向性と目標が同じ」であることを確認し共有することを目指します。